骨格・筋肉・軟部組織
骨格
整体で骨がゆがんでいると言われる人は、自分に正直でないところがあったからです。これはどういうことかというと、簡単にチェックできますが、理論を説明します。
骨は筋肉で動きます。筋肉の緊張とリラックスが出来なくなった状態、つまり緩めなければいけない筋肉なのに、緩んでくれない。このカラダのバランスが乱れている状態が長く続くと、緊張がある筋肉に引っ張られ骨は移動します。そして移動した骨は、他の細胞組織器官に圧迫を加えます。問題を抱えたり、無意識のうちに問題を取り込んみ悩みがあると、カラダの免疫システムは姿勢を通して、背中を丸めたり、緊張したりなどの防御の姿勢をとります。
防御の必要がなくなってもその無意識のしぐさは、心理的要因が解決されない限り、意図的にストレッチなどをしてリセットをかけないと筋肉の緊張はほぐれません。骨がゆがんだのは姿勢や精神的問題(ストレス)による筋肉の収縮が原因といえます。
筋肉
筋肉は外界からの刺激に対して反応します。整体では筋繊維の方向と圧痛点(トリガーポイント)が分かれば、刺激によって緊張・弛緩のコントロールが出来ます。
筋繊維の(半羽状、羽状、多羽状、平行状、収束状)の方向に、繊維に沿って指で起始部や停止点を押したり、紡錘細胞を使い筋肉を伸ばしたり縮めたり、ゴルギ腱器官を使い、筋肉を強めたりリラックスさせたりします。
最終的に、骨を矯正するのが筋肉の問題に一番手っ取り早いのですが、骨の矯正に筋肉の問題が残る場合には、どうしても痛みを伴うことを行わなければなりません。ここまでやってもなお筋肉に問題が残るのに痛くない整体はありえません。
軟部組織
軟部組織は、骨組織を除く結合組織です。(線維組織、脂肪組織、血管、横紋筋、平滑筋、末梢神経組織)
ここでの軟部組織は、関節と臓器についてです。
整体では経絡とリンパの流れを活性化させて筋肉の機能を高めます。いくつかの筋肉は臓器と関連があります。その筋肉郡はリンパ管や経絡などが共通してるからです。経絡エネルギーの流れや神系リンパポイントを活性化させて筋肉の機能を高めると、関連している臓器の緊張もほぐれていきます。
人の心理的バランスが変化を受けると、今度はそのために身体の中の個々の筋肉細胞が影響を受けます。緊張している筋肉は内臓の位置にも影響を与えます。すると臓器に運ばれる栄養が制限され、排泄の状態やホルモンのバランスが変わっていきます。そして身体と思考が影響を受け、今までとは違った考え方や感じ方をするようになり、そのためにその後も違った姿勢をとることになります。
1つの問題は、1つの領域のどこかに潜んでいる場合もあります。また、問題の起きているまったく別の領域をかばおうとする身体の努力の場合もあります。
例えば痛みのページに書いたことなどを参考にされてみてください。